ARAWA社

ご注意ください。

保管期間を終えて、クリーニング屋さんからコートやセーターが戻ってきた。

 

洋服のタグに色んなコメントが載ってる。

 

日本のサービスの丁寧さを感じた。

親切丁寧すぎて、むしろ恐縮してしまう。

 

お怪我などされませぬよう♡

 

細かい心配り…が過ぎる

 

と感じてしまうのは、日本以外のサービスを経験しているからかもしれない。

 

 

いつも思ってた。

 

日本の商品には、

 

「転ばぬ先の杖」

 

がいたるところに用意されている。

 

 

中身が飛び散る場合、あるよ!?

 

袋のフチ、たまに鋭利だよ!?

 

うん。知ってる。

 

経験上、知ってる。

 

ご注意書きまでしてくれてありがとう。

 

調理の時には

 

やけどにご注意ください。

 

袋の閉じ方までアドヴァイス。

 

そして、先に、変色する場合についてのエクスキューズを述べておく。

 

if

もしかしたらこうなるかもしれない場合の、「転ばぬ先の杖」的な注意書きは、日本のパッケージのいたるところに印字されている。

 

ご心配をいつもありがとう。

 

たしかに、お餅は気をつけた方がよいね

 

よく噛んで食べるようにしてください♡

 

 

でもコレって…

親切なようで、

 

「ここに注意喚起しているから、仮に何か問題が起きても許してね、前もってココに記載して注意してありますので」

 

と言っているようにも感じる。

 

かつて、環境省勤務の際、農林水産省と厚生労働省との三省合同会議があった。

 

食品安全管理の会議で、蒟蒻畑というゼリーによる窒息事故がおこり、国としての対策を話し合う会議だった。

 

その当時の、話し合いの結末は覚えていないのだけれど、

 

蒟蒻畑というゼリーの外袋には「食べる際には注意するように」

 

という注意喚起が明示されるようになった。

 

警告という強めの注意喚起だ。

 

字が読めない場合も、絵でわかるような表記になっている。

この対応が功を奏していることを願う。

 

商品がどのように使われていくのか、というところまで見届けられる製造元はなかなかいない。

 

事故は本当に悲しいことだけれど、他責にするのも限界があると思う。

 

 

 

無人エスカレーターに鳴り響く

 

「Watch your steps please. 足元にご注意ください」

 

誰もエスカレーターを使っていないのに、

誰に注意喚起しているのだろう…。

 

この放送を流しておけば、なにかあった際に免責になるのだろうか。

 

音声アナウンスは、エスカレーターホールにずっと鳴り響いていた。

 

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